教育・保育案内

SIあそび

SI あそびとは?

SI遊び

知能構造理論に基づく知能あそび
「SIあそび」

「SI あそび(Structure of intellect)」とは、アメリカの南カルフォルニア大学のJ・P・ギルフォード名誉教授の知能構造理論に基づく教材を使用した楽しい知能遊びです。
星の光幼稚園では、子どもたちが「自ら築き、創意工夫する」という思考力・創造力を養い育てることを目標に「 SIあそび」を保育の中に取り入れています。
「SI あそび」の多面的な遊びは、幼児期からいろいろな頭の使い方を体験することによって、問題解決能力や創造的思考力を高めることに繋がります。

考える力が進む年齢

授業の様子

考える力は3歳になると急速に進みます!

考える力が急速に進む3 歳は、今までのまねる時代(母子共生期)から自分で考え、主張し、自主的に行動する(思考期)に入ります。考えれば考えるほど思考力(知能)が伸びていく時期なのです。
親や教師の強制からではなく、自分の目や耳から得た情報を、自身で考えて躍動感を育むことが、この時期の子どもたちにとってはとても大切なことです。

授業の様子

子どもは興味のあることには驚くほど集中して取り組むので、注意深くものを見る力や、じっくり取り組む姿勢(集中思考)、柔軟な思考力(拡散思考)が自然に備わってきます。
この知能が人間としてたくましく生きていく力をつくっていくわけですから、このSI あそびでは「できた・できないのという結果ではなく、数えきれない試行錯誤(経験)を重ねながら、まず自分の力でやってみる、そして考えることが有効な手段であることを理解する」ということを最も大切にしています。

曇のイラスト曇のイラスト

SI あそびの内容

SI あそびは「導入」から始まり
「展開」から「発展」へと進んでいきます

導入

やってみたいという気持ちを起こさせる

袋から教材を探し出す「 なんだろう」「 わあ!おもしろそう」…。
星の光幼稚園でこれまで工夫を凝らしてきた自作教材を使って、これから始まる遊びのやり方を、子どもたちと対話をしながら知らせていきます。教師の楽しい働きかけで、子どもたちはどんどん今回のあそびに引き込まれていきます。

授業の様子
展開

個々のペースを大切に進める

子どもたちは自分の教材を机に広げると、驚くほど集中し、個々のペースでどんどん取り組んでいきます。教師はできる・できないという「結果」ではなく、取り組もうとする姿勢「過程」を重視し、焦らせず、「見守る姿勢」であそびに没頭できる環境を作ります。教師が子どもを信頼し、考えを受け入れて任せることで、例え失敗しても子どもたちは自分の力で修正し解決しようとします。教えられたものは忘れますが、自分自身で発見したものは忘れないと言われるように、子どもは喜びを持って自らの発見を自分の力にしていきます。

授業の様子

「SI あそび」の教材は、カードをはずす、リングにはめる、モールで閉じる、のりで貼る、組み立てるなど、思考活動と合わせて手指をたくさん使います。手指は『第2 の頭脳』といわれ、手と目の協応作用は知能教育の大切なテーマです。

発展

一人ひとりの可能性を最大限に伸ばす

「SI あそび」では思考速度を競うようなことや、他と比較することを極力避けるようにしています。しかし早くできた子どもを自由に遊ばせたりはしません。子どもの思考の深まりに即して、だんだん高次な内容の教材を提供していきます。困惑、矛盾、難渋などの場面に出合って、子どもの知的好奇心はますます高まります。あそびの終了予定時間には、もっとやりたいという次への期待感を持たせてきちんと終わります。 もっと・・・という気持ちを大事にしながら、何事にも終わりがあることを示します。

授業の様子
教材

教材

発展教材は教師がその日の思考活動の続きとして遊べるものを用意し、個々の思考能力の上に挑戦させる場合と、ゲームや発表などによって全体で思考させる場合とがあります。先生との対話や応答があればあるほど、子ども一人ひとりの中に、遊びへの参加意識が育っていきます。

教師

教師

教師は提出された教材作品を採点し、子どもたちの能力の傾向を知り、自分の指導方法の見直しを行います。星の光幼稚園では、SI 保育専門教諭の指導を受け、研修を積み重ねて、自分で作る導入教材の研究、指導方法の研修、成長把握の研修など、教師の研修体制を整えています。